よこちゃんの借りた本は激烈ばか

ある日の会話

咲子
「　よこちゃん　はい、これ　本　貸してあげる　」

陽子
「　え？何このタイトル　激烈ばか？　」

咲子
「　私な、このタイトルを見て、思い出さずに　いられない人がいたから
思わず買ってしまったけど　なかなか　面白い漫画やったで　」

　思い出さずにいられない人・・・つい、みほの事が　頭をよぎる
私と咲子ちゃんであった

陽子
「ありがとう、どんな本？　」

咲子
「何かな、次から次へと　ばかな事を考えてるやつがいっぱい
出てくる漫画やねん　」

陽子
「　えーほんまにー　あーほんまやー」

激烈ばかに登場する女
「最近　カルシウム不足なんで、こんな　へなへなな爪になってしまいました・・」

登場する男
「　おれもそうなんだー　もうね、栄養不足で爪がはえてこなくなってしまって・・」

登場する女
「　あのっっ良かったら　私の爪を食べませんか？
少しでも　カルシウムが摂れるんじゃないかと・・・　」

登場する男
「　だああああああ　そんな栄養のない爪　いらないー　」　苦笑　苦笑

こんな感じの漫画


陽子
「　はははーあほやなぁ　なんか、料理漫画みたいな　リアクションの
激しい漫画やなあ　今日貸してねー　」

出勤してきたみほ
「陽子さん　おはようございます
咲子ちゃん　おはよう　」

咲子
「あ、みほさん　おはようございます」　
（同い年なのに　一年後輩の為、みほに敬語を使う咲子」


家に帰った陽子
「ねえちゃん　この漫画　面白いねん
　このタイトルとぴったりな子が　私の後輩でいるねんけど
　その子のほうが　インパクト強い子、いるで　」

姉
「あーあの　よく話題にしてる　みほっていう子？」

陽子
「　そうやねん　みほの話は話題に尽きないわー」

陽子
「　今から　この激烈ばかの二巻、本屋に行って買ってくるわーー」

姉
「えっ　今から？　駅前の本屋まで？」

陽子
「　行ってきまーす　」


帰宅した弟
「え？ようこ姉ちゃん、こんな時間に　わざわざ　この本の二巻を、
駅前の本屋まで　買いに行ったの？」

姉
「　そうやねん、こんな時間に激烈ばかのために　本屋に行くなんて
そんな　陽子こそ　激烈ばかやわー　」　　

弟
「　ほんまやな　ようこ姉ちゃんも、みほに負けず劣らず
激烈ばかやなぁ　」
（　↑　弟までもが、なぜか　みほの事を知っている　）