背中に雪
母の生まれ故郷は 素朴な素朴な
島根県の 隠岐の島という、漁業の島です。
母はその中でも、小さい小さい 島に住んでました。
ようこ
「 隠岐の島やったら いじめとか なかったんちゃう?
最近のいじめは 陰湿やからな 」
母
「 私だって いじめられた事ぐらいあるわー
背中に 雪 入れられた事あるねんから・・ 」
ようこ
「 そりゃ・・冷たかっただろうな・・
いいね そんな 素朴ないじめで・・ 」
これの何が 面白かったのか・・
普段の母のことを 知らない人は 分からなかったと思うけど
普段から よここに いろいろと おちょくられている
おっちょこちょい母の おとぼけ過去を 知って
雪を入れられて 驚いている 母の姿が 容易に想像できたのが
面白かったのです。
それに 加えて 普通、いじめられた話って
悲しそうに 言うものだと 思うけど
いじめられた事なさそうって言う事を 田舎者扱いされて
背中に 雪入れられた事あるわ・・・って 過去を
くやしそうに自慢げに 言ったところが 面白かったのです。
言い方を変えれば 不 幸 自 慢 っぽかったのです。
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