貴ちゃんの鏡とくし (実話)
ある日の会話
咲子
「 貴ちゃんね、いつも、くしと鏡、持ち歩いてるって知ってる? 」
陽子
「 えーー知らんーーははははー何でなん? 」
貴ちゃんとは、小太りでメガネをかけた、わが社の当時30才ぐらいの男性。
私ら二人は、陰で 「 貴ちゃん 」と呼んでいた。
もちろん、親しみを込めての意味で呼んでたのでない・・・
咲子
「 そうやねん、いつもファックスの所に、くしと鏡 持っていくねん 」
陽子
「 うそやーははははー そんでそんで? 」
咲子
「 いつもな、ファックス流してる途中に、さらさらーーって くしで
髪の毛 整のえて、ポケットの中から鏡、出してチラって見るねん 」
陽子
「 そんなん 知らんでーーははははー でもな、かなり髪の毛 薄いやん 」
咲子
「 そうやねん、でもな、貴ちゃんなりの おしゃれというか、
ちょっと 意識してるんちゃう?
みんなに 見られてるって思ってるんかな? 笑 」
陽子
「 えーーあほちゃうかー
っていうか、それってな、みんな気にしてへんけど、気にしてるよな、
別の意味で。
本人の思惑どおりちゃうねん、
本人の思惑どおりちゃうねんけど、みんな見てへんけど、見てるねん
別の意味で。
そんで、気にしてへんけど、気にしてるねん。ははははー 」
咲子
「 そうやねん、貴ちゃん これからも、要チェックやな 」
陽子
「 ほんまやー ははははー 」
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